石の種類Kind of Stone
石の種類や特徴をご案内しております。
北木石AKitagi ishi
産地 | 岡山県(日本) | |
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石材物性 データ |
見掛け比重 | 2.62t/m3 |
吸水率 | 0.32% | |
圧縮強度 | 147N/mm2 | |
岩石分類 | 花崗岩 |
特徴
北木石の産地は岡山県笠岡市北木島町で、戦前より建築材にも使われてきました。色は白色と赤色の2種類があり、さらに赤色は少し赤みをおびた細目赤水晶で「瀬戸赤」とも呼ばれ、赤さび色をした北木錆石に分けられる。また、白系を「瀬戸白」と呼ぶ。石質の硬度は高いが、ねばりがあるため加工は容易。石目は均一な中目であり、極めて光沢がある吸水率や硬度、比重などの違いで、風化の原因や、色の変化に差が出ます。
また、吉相墓の条件には、けがれがなく、無垢の代表色である「白系御影石」とされていることから、墓相学者の多くが吉相墓に最も適した高耐久性の石として推奨されます。北木石には、「中目」「瀬戸赤」「瀬戸白」「サビ石」の4種類がある。※写真は中目です。
■北木石の歴史
北木石の歴史は古く、徳川幕府が再築した大阪城の石垣にまでさかのぼり、明治・大正・昭和さらに現代に至るまで日本の歴史的建築・建造物・墓石に多くの功績を残していますます。
明治には日本銀行本店の大掛かりな国家的大事業を手がけ、これを機に大正では明治神宮神宮橋や三越本店、また昭和に入ると靖国神社大鳥居・五条大橋・薬師寺西塔・花園東陵鳥居など次々に北木島の石は日本に名を残す歴史的建築物や、墓石に使われるようになりました。その歴史は現代でも脈々と受け継がれ、日本全国で新たな歴史を創造し続けています。