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お墓のQ&AQuestion and Answer

お墓や法要等についての説明・解説と、霊園や寺院墓地・墓石についての知識、また一般常識や法要のマナーなど知っておきたい情報を掲載しておりますので、是非ご活用ください。

Q2.お墓はいつ建てるのか?

A「お墓はいつ建てるのか」

一周忌まではお墓は建てない方がよい−というようなことをよくきくことがあります。
そういわれる根拠にはいろいろな意味が含まれていますが、第一には経済的な問題からです。

父や母が、あるいは夫や妻が亡くなると、特に父や夫である場合は、その方たちが一家を支えてきた大黒柱だったわけですから、たちまちあとに残された者は経済的な問題を抱えることになります。
死者の霊のためにお墓をつくることは大切なことではありますが、父や夫が亡くなってさまざまな問題を抱えている、充分な検討の余裕もない時期に、無理をして建てなくてもよいということなのです。
これが母や妻であったときは、経済的な意味では問題は少ない場合が多いのですが、それでも葬儀や法事のための物入りにはかなりの費用を使うでしょう。
したがって、供養する気持ちを一義において、一年を過ぎれば環境も気持ちも次第に整理されるから、それからでよいという意味の教訓なのです。

第二に従来からのしきたりを守ろうという保守的な意味合いからです。
父や母や年輩者の話を聞いて、忠実にそれを行うことが間違いのないことだとされる考え方です。
葬儀や埋葬に関することは、特にそういう昔からの言い伝えを守ることが無難とされる点が多いのです。

第三は、昔は土葬が多かったために、地中に埋められた棺が腐り、屍が骨になるまでには時間がかかったので、当然それに合わせてお墓を建てることになったわけです。
さらに古い習慣ですと、両墓制をとっていた地方もあるくらいです。つまり屍を葬る場所と供養碑を建てる場所が別々なのです。
屍は風葬や鳥葬が多く、骨になるには時間がかかりますし、そういう葬方ですと、誰言うとなくさまざまな忌みごとが語られ、お墓を建てるまでに期間ができるわけです。

以上のようなことは、それぞれ単独で問題になるよりも、多くの場合重複して「一周忌までは−」といわれる原因になっていると考えられますが実際には、以上のような問題をはずすことができれば、できるだけ早い時期にお墓を建て、供養することがよいと思います。
葬儀がすんで四十九日が終わっても、遺骨が家にあったりお寺に預けてあるのは、その家も隠宅となって、いつまでも忌みごとが明けないでしょう。

それでは一般的にはいつごろお墓を建てるのが好ましいかといいますと四十九日あけ、年忌、春秋の彼岸、盆、祥月命日がよいでしょう。しかしこれもひとつの目安であって、本来仏様を供養するためのお墓を建てるのに、時期にこだわる必要はありません。

中には四十九日に埋葬を行いたいと言われる方もおられますが、すでにお墓を建てておられれば可能でしょうが、これからお墓を建てるといった方の場合は、時間的に困難な場合があります。
寿陵(生前墓)を建てられる方が増えているのは、そういった要因もあるからでしょう。

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